子どもの頃から「感情教育」を身につける大切さ
こんにちは。オフィス・カラーの水谷紀子です
いろいろな壁にぶちあたった時、私たちは苦しみながらも、ある程度気持ちに折り合いをつけたり、その時々の対応も上手に出来たりすることも出来ます。もちろん、とても難しいことだけれど、過去の経験などから取れる選択肢も多いです。しかしそれが子どもだったらどうでしょうか。大人でも難しいことなのに、子どもにとってはさらに難しいことです。
「もうやめる」と本心ではない気持ちのまま、やけっぱちで投げ出してしまうのは、自分のせっかくの可能性を「その場の感情だけ」で投げ出してしまっているのと同じ。子どもが自分の感情を大切にするという意識を持つということは、可能性が広がることでもあるのです。
子どもにアンガーマネジメントが必要な理由
私は普段、大人向けのアンガーマネジメント講座を行っていますが、アンガーマネジメント協会には子ども向けのキッズ講座という講座があります。私も、プロフィールには記載していませんが、キッズ講座を開催する資格を取得しています。
最初私は「子どもの頃から、感情について学ぶ必要はないんじゃない?」と思っていました。それが「のびのびさせる」ということだと勘違いしていたから。でも、違うんです。感情表現を身につけると、本当の意味で「のびのび」が活きてきます。
たとえば本当にやりたかったことなのに、周囲に叱られたり何か言われたりして、その場の勢いで「もういい!じゃあ、やめる」と投げ出すことも、子どもはあるでしょう。でも、それって、自分の怒りによって選択肢を狭くしてしまっているのです。自分のその場の感情で、たくさんある選択肢を自分から減らしてしまうのは本当にもったいない!
キッズ向け講座の特徴
子どもの頃から「怒っちゃダメ」と言われると、「怒ることは悪いこと」だと思い込み、嫌なことがあっても黙ってしまったり、溜めすぎて急に爆発してしまったり・・・自分の感情表現が上手に出来なくなります。でも、大切なのは「上手に気持ちを伝えること」。
アンガーマネジメント協会のキッズ講座は、5歳から小学6年生まで対象の講座で、1冊のワークブックを使い、13個あるワークを考えながら「上手に怒る」ことを考えていきます。
◆ 自分の「気持ち」ってなんだろう。
◆ 本当はどうして欲しかったんだろう。
自分の気持ちを上手に伝えることをいっしょに考えることで、例えば友達に意地悪された時に「もう○○ちゃんとは遊ばない!」から「そんなことされたら悲しい」と伝えられるようになったり、嫌なことがあった時にママに八つ当たりする前に「今日こんなことがあって、僕、とても悲しかった」と気持ちを話せるようになれば、本人はもちろん、周囲もとても過ごしやすくなるはず。
現在はコロナウイルスの影響で、なかなかたくさん集まることも難しくなっていますが、この冬には私も、今治市内で「キッズ講座」を広めていきたいという目標があります。
大人も子どもも、アンガーマネジメントで上手に伝えられるようになって欲しい。そのために、私自身ブラッシュアップを重ねていこうと思います。