「最近の若手は報連相ができない」の嘘。部下が口を閉ざす本当の理由
こんにちは。オフィス・カラーの水谷紀子です
「最近の若い人は報連相ができない」そんな言葉を耳にすることがあります。しかし、本当にそうなのでしょうか。
私は研修の中で、報連相ができない理由を考える時、「個人の問題」だけではなく「職場の環境」にも目を向けることが大切だとお伝えしています。
報告しないのではなく、「報告できなくなっている」
このブログをご覧いただいたみなさまの中には、過去何かの報告をした時に「なぜもっと早く言わなかったんだ!」と叱られた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、早めの報告は大切だということはわかります。しかし、報告した結果として強く責められたり、頭ごなしに否定されたりすると、人は次第に報告することをためらうようになります。
報告しないのではなく、報告できなくなっているのです。

加えて、相談しにくい雰囲気があるということも考えられます。
忙しそうだから声を掛けづらい。相談すると面倒そうな顔をされる。「そんなことも分からないの?」と言われる・・・。
そんな経験をすると、次からは相談しようという気持ちが薄れてしまいます。
この状態が続くと、報告や相談がしにくくなります。そして報告や相談が減ることにより、小さな問題が大きな問題になるというデメリットに繋がるのです。
「報告が遅かったこと」と「勇気を出したこと」を分けて考える
研修の中で、私はよくこんな話をします。それは、
「報告が遅かったこと」と「勇気を出して報告したこと」は分けて考えましょう、ということです。

もちろん、報告は早い方が良いでしょう。問題が小さいうちに対応できる可能性が高くなるからです。
しかし、ミスやトラブルが起きた時、それを報告することは決して簡単ではありません。例えば、納期に間に合わないことが分かった時や、お客様からお叱りを受けた時。できれば言いたくない。できれば後回しにしたい。そんな気持ちになることもあるでしょう。
怒られるかもしれない。評価が下がるかもしれない。迷惑を掛けてしまうかもしれない・・・。
相手はそんな不安を抱えながらも、勇気を出して報告したのです。その時に、「なんで今まで黙っていたんだ!」だけで終わってしまうと、次はもっと報告しづらくなります。
だから私は、「報告が遅れたこと」は改善点として伝えつつ、「勇気を出して報告したこと」はきちんと認めることが大切だと思っています。
報連相は個人の能力ではなく、組織の文化を映し出す鏡
報連相が活発な職場には共通点があります。それは、報告や相談をした人が責められるのではなく、受け止めてもらえることです。特に、問題が小さいうちに報告してくれた時には、「早めに教えてくれてありがとう」「助かったよ」そんな一言があるだけで、次の報告につながります。
報連相は、当たり前に行われるものではありません。相手が受け止めてくれるという安心感があって初めて生まれるものです。だから私は、「なぜ報告しないのか」だけではなく、「報告したくなる職場になっているだろうか」という視点も大切にしたいと思っています。
報連相ができない職場は、必ずしも報連相ができない人ばかりが集まっているわけではありません。
安心して相談できるか。失敗しても正直に話せるか。早めに報告したことを認めてもらえるか。
・・・そうした職場の文化が、報連相のしやすさを左右します。
報連相は個人の能力だけではなく、組織の文化を映し出す鏡です。
皆さんの職場はいかがでしょうか。
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